猫のお母さん捜し

プレイ時間:20分

自分のルーツを知ろうとする猫擬人化が中心の群像劇。 といってもそこまで複雑に話が絡み合うわけではないですが、 話に応じて時間軸が前後するのでこういうやり方の方が分かりやすくて良いなと思います。 最後に4人集まったシーンではブライトネスの言葉にウルっときましたが、 オチの内容がメインの話に関連しつつもギャップが酷くて笑っちゃいました。


レベルブレイカーズ

プレイ時間:480分

皆のレベルが滅茶苦茶になってしまった世界でレナックスが異変解決のために頑張る長編RPG。 複雑なシステムや謎解き要素もなく、シンプルに一本道のストーリーを楽しむツクール2000らしい内容です。 モブキャラから主人公、果てはラスボスに至るまでレベル=強さに翻弄され、 そして強さより大切なものを見つけていくという一貫性のある内容が良かったです。 一番強えやつはやっぱり心の強えやつなんだなと思いました。


メモリア―葬送の葬送―

プレイ時間:75分

頭を丸めたアレックスが抜苦与楽の旅をするADV作品。命はいずれ尽き、世界はいずれ滅びる。 そうした中で人々を苦悩から解放し、心の安寧を与えようとするアレックスの姿は健気で尊いものでしたが、 旅を続けていく内に彼の正体が明らかになって…。過去作よりましとはいえまだまだ悟りへの道は半ば、 いつか懊悩を捨てて登場人物だけでなく自分の作品も愛せるようになってほしいなと思いました。


メスガキクエスト

プレイ時間:60分

バーストⅠがメスガキ王を目指して戦う自作戦闘RPG。 ジョブチェンジシステムや大解像度の動くモングラなど力の入った内容です。 メスガキ好きには勿論、VIPRPGらしいアングラ要素もあるのでそういうのが好きな人にもおすすめです。 巨乳と男は出禁といいつつ主人公(9才)がだいぶ胸が大きめな気がしますが(特にアイテム士)、 顔くらいデカいおっぱいじゃないと巨乳とは呼べない主義のツクラーなのかなと思いました。


もしも地面が疑似3Dだったら処理落ちする

プレイ時間:30分

疑似3D表現で進む魔王把握。昔からVIPRPGでは疑似3D表現への取り組みが行われていますが、 その中でもハイレベルかつ制作の参考になる作品です。 おまけのミニゲーム4作もおまけとは呼べないくらいどれも楽しく遊べます。 3Dゲームの制作環境が山ほどある現代だとこういった技術は評価されにくいものですが、 どんな環境であれこうした技術はゲームを作り続ける限りどこかで役に立つものだと思います。


館の調査任務

プレイ時間:20分

全編スプラッタなホラーRPG。あまりにも画面中血まみれなのでかえって怖さが薄れる…と思いきや、 怪異の出現条件になっているので自然と避けるように歩かなければならないのが良く出来ていますね。 探索・デフォ戦要素もありますが全編オート戦闘でもクリア出来るくらい簡単なので、 あくまでメインはホラーで他の部分ではストレスがかからないようになっているのが良いなと思いました。


はたらく・ツヴァイ

プレイ時間:240分

4人のキャラクターにそれぞれ3種類のシナリオ、 更にマルチエンディングも複数ありというボリュームたっぷりのADV作品。 広いマップにキャラも色々出てくるのでVIPRPGが好きな人には特におすすめです。 シナリオによっては強大な悪の存在も出てきますがこれが悪として魅力的で、 相互作用で主人公サイドの活躍も引き立つという物語として理想的な作りになっています。 悪の存在が強大だからこそ、それを乗り越えて手に入れた幸せの重みを感じますね。